変わってほしい高野連

FA権行使によるメジャー挑戦を表明した西武の秋山選手が、プレミア12開幕直前に死球を受け右手を骨折した。硬式野球は過酷で危険なスポーツだ。プロ選手でも怪我はつきものなのだから、高校生では尚更だ。でも、この高校生を仕切る高野連は未だに時代遅れの信条を貫いているようだ。今時プロではフェースガード付きヘルメットが当たり前。ところが、高野連は禁止している。安全性能が明確でないとか、視野の確保についての懸念があるとか屁理屈を捏ねている。更に、お金がかかるから平等でないとダメ押しだ。よほど高校生に嫌悪感を持っているのか、はたまた高校生を不死身と誤認しているかのように映る。投球制限についても長らく議論されている。このたび「1人の1週間の総投球数を500球以内」とする投球数制限を盛り込んだ答申案が公表された。投球制限と聞くと制限されるのかと錯覚するが、実態は週に150球、3試合も可能なのだ。投球制限になっていない。先日高野連を牛耳る事務局長が亡くなった。その人は在任中にタイブレーク制度や球数制限の導入、数々の熱中症対策など、球児の体を守るための改革を進めたとされている。実態は真反対だ。死んだ人の悪口を言いたくないが、高野連は遅れ過ぎている。少しは変われないものなのかと思う。少しは変われ!