フェイクニュースか?

昨日の日経朝刊一面トップに「超計算:人類の手中に:量子コンピューター グーグル実証か」の記事。スーパーコンピューターで1万年かかる計算問題をたったの3分で解いたという。ニュースの出所は英ファイナンシャル・タイムズ。量子コンピューターが実用化されると世の中が激変すると言われているから、事実であればトップニュースであることは間違いない。だが、調べてみると様子がおかしい。NASAがうっかりウェブサイトにGoogle研究者による論文を掲載したことをきっかけに多くのメディアが「Googleが量子超越性を実証した」とのニュースを報じた。でも、この論文は既に削除されている。更にGoogleはコメント出来ないとしている。日経の記事には記者の署名があるが、英ファイナンシャル・タイムズの転載に過ぎない。日経朝刊一面トップの割には、裏取りが全く無い。隠すほど重要な論文かもしれないし、フェイク論文かもしれない。最近の日経は、英ファイナンシャル・タイムズと通信社からの転載記事が殆どだ。自ら取材もせずに転載しているだけ。これではネットのニュースと変わらない。日経は新聞の使命を一度再確認する必要がありそうだ。