お主も悪よのう

関西電力の役員20人が高浜町元助役から3.2億円を受け取っていたばかりか、発注先からも金品を受け取っていたことが判明し、マスコミは大騒ぎだ。50万円の背広仕立券とか金の延べ棒とか小判とか、まるで越後屋の「お主も悪よのう」を彷彿とさせる。まさに原発マネーの一大劇だ。原発マネーは関西電力だけではない。九州電力では、玄海原発がある佐賀県玄海町の前町長が弟の建設会社に17億円の原発工事を受注させて原発マネーを町長に環流させていたし、福島第1原発がある福島県双葉町でも元町長が自分の建設会社に受注させていた。そこで、経産省は電力会社12社にコンプライアンスの徹底を通達した。だが、1週間も経たないうちに菅原経産相は「8社からこのような事案はないとの回答があった」と言ってのけた。こんな短期間に調査出来る訳がない。明らかにアリバイ作りだ。経産省が早期幕引きを図っているのは間違いない。関西電力については橋下元大阪市長が全容解明のリーダーになるという噂もある。是非とも、これを機会に全電力会社の原発マネーを解明してほしいものだと思う。