フロンとアフリカ豚コレラ

1987年にモントリオール議定書が制定され、オゾン層を破壊する物質の生産や使用などが規制された。その後、各国が生産・使用を中止し大気中に存在するフロンガスの濃度が確実に減少してきた。ところが、2010年頃から減少ペースが急激に落ちてきたことが問題視されていた。何処かで密かに生産されているかもしれないと。国立環境研究所などの国際チームが中国東部で2013年以降に大量に放出されているとの分析結果を発表した。中国東部では新たに製造・使用されている疑いが強いという。一方でイギリスのNGOが、中国山東省と河北省にある発泡剤の製造工場がトリクロロフルオロメタンを放出していることを突き止めた。現在中国当局は工場を閉鎖させる措置を取ったとしている。それにしても中国は何でも有りの国だと熟々思う。その中国では、いまアフリカ豚コレラが猛威を奮っている。中国の豚生産量は世界の半分を占めている。世界的な大減産が目前に迫っている。日本に上陸すれば養豚業は壊滅状態になるという。中国は今や世界第二の経済大国だ。その名に恥じない措置を願うばかりだ。