日経旧聞の社説

日経の社説に「人口危機の克服に総動員で臨もう」の見出し。要旨は「平成では人口減少問題に有効な手立てがとれなかった。出生率アップのための長期ビジョンを定め実行すれば衝撃は和らぐ。それには就職氷河期の若者の雇用と、社会保障の改革による格差是正だ。消費増税後の道筋を政府が示せば、将来世代の過重な負担を緩和出来る。一人ひとりが痛みを分かち合う令和にすれば人口危機は克服出来る」とのこと。思わず笑ってしまった。恐らく10連休で社説を書く人材が不足していたのだろうと推測した。この社説は人口危機を克服する内容になっていない。単に皆で頑張れば克服出来るかもと言っているだけ。そもそも、日本の人口減は最早如何なる手を打っても回避は不可能だ。今更生めよ増やせよと言っても焼け石に水。真の社会的かつ政治的問題は、働く人口が急激に減少し、何もしなければ日本が後進国に仲間入りすること。だから令和の時代には発想を変えて、生活を維持・向上させるためには何をすべきかを考え実行に移すことだ。一人当たりのGDPを向上させることと言っても良い。日経新聞は思考が色褪せている。もはや日経旧聞と呼ぶべきかもしれない。