日立ならではの話

この10年で日立製作所が変わったと言われている。確か2009年は過去最悪の赤字を計上したと記憶している。最早日立は甦らないだろうと思っていた。そこに登板したのが子会社から呼び戻された川村。子会社の社長に何が出来るのかと思っていたら、不採算部門をバサバサ切るリストラを行った。巨象は贅肉の塊だ。川村は贅肉どころか主要な骨まで切り落とした。あっという間に業績は回復した。でも数字上だけの話だ。心底日立が良くなった訳ではない。その川村の後を引き継いだのが中西。中西は海外で互角に戦うための社内制度改革を考えていた。それが管理職の職能給の廃止と職務給の導入になった。でも職務給そのものは以前からある。目新しいものではない。だが、この小改革で海外の有能な人材を採りやすくなったという。川村も中西も大した仕事をしている訳ではない。日立ならでの特異的な話なのだと思う。その川村が東電会長になり、中西が経団連会長になった。さて如何なる辣腕を振るうのだろうか???