品位の有・無

ニュースで麻生財務相が「最も品位のある人物を選んだ」と言ったので、思わずテレビを見入ってしまった。政界で最も品位に欠ける麻生が「品位のある・・・」と発言したのだから、その対比が強烈だった。思わず腹の底から軽蔑に似た笑いが込み上げてきた。新紙幣に描かれる人物についてのコメントだった。5年後に1万円札が諭吉から渋沢に、5千円札が一葉から津田に、千円札が英世から北里に替わるという。何故替えるのか理由が分からない。ほぼ20年毎に替えることになっているからと言うが、理由になっていない。日本の紙幣は精巧だから偽札を造ってもペイしないので偽札は出回らわない。日本の紙幣流通量は世界一だが、キャッシュレス化を進めている。いまキャッシュレス化は20%だが、政府は6年後に40%に、将来的には80%に引き上げる考えだ。紙幣の重要性は益々低下する。景気対策の一つだと言うが、そんな実績は無い。結局、時代に逆行した単なる無駄遣いだと思う。財政再建を掲げる財務省が自ら率先して税金の無駄遣いをして良いのだろうか。