ひこにゃんの災難

彦根市の暫定予算から「ひこにゃん」の活動経費が削られたとのニュース。住民サービスの観点で必要最小限度の経費を盛り、役所が最低限機能するようなものしか計上しないと市長が判断したためだ。では「ひこにゃん」は彦根市にとって如何なる位置づけにあるのだろう。「ひこにゃん」はご当地ゆるキャラの初代優勝者で、現在も現役で観光に一役買っている。自分も現物の「ひこにゃん」を見たことがある。見るまではバカにしていた。子供騙しと思っていた。ところが、違う。癒やされるのだ。彦根市の集客に役立っていることを実感した。「ひこにゃん」以来、雨後の竹の子のように全国にご当地ゆるキャラが生まれた。でも、殆どは予算を切るべき代物だった。でも「ひこにゃん」は切るべきではないと思う。本予算が通る7月までは、市職員が代行する案もあるという。高額所得者を代役に立てるとは本末転倒だ。「ひこにゃん」の民間団体は7月までクラウドファンディングや募金で凌ぐという。支出ばかりで収入を考慮しない市長の見識を疑ってしまう。