「どちらでもない」の解釈

沖縄の辺野古移設を問う県民投票日である2月24日が迫ってきた。当初、沖縄市、うるま市、宜野湾市、宮古島市、石垣市の5市長は不参加を決めていた。だが、賛成、反対の2択に「どちらでもない」を加え3択にすることにより、県全域での投票実施が行われそうな見通しになったとのこと。「どちらでもない」が加えられた経緯は、消極的に容認する立場を反映させるためと言われている。だが問題は「どちらでもない」票を如何に解釈するかだ。何と玉城デニー沖縄県知事は「どちらでもない」は「どっちでもいい」ということだと言い出した。反対派の県知事から見れば「どちらでもない」票は反対票という解釈だ。当然一方の賛成派は消極的賛成と主張するはず。折角県民投票をしても、結果は曖昧になり決着は着きそうも無い。しかも、そもそも県民投票には強制力がない。白黒をはっきりさせるための県民投票が、事態を益々混迷させることになりそうだ。単純に2択とか3択などにせず、県民の心情を如実に表す選択投票にすべきだと思う。その方が、政府に対する強力なアピールになるはずだ。