箱根駅伝の改革を

東海大学が箱根駅伝で悲願の総合初優勝を飾った。大会新記録を樹立した選手たちも凄いが、両角監督はもっと凄い。7年前に佐久長聖高校から東海大に移ったが、その後の東海大の活躍は目覚ましい。指導者として優れていることは実証されたが、更に優れたものを持っている。普通の監督であれば、自チームの育成だけに目が行きがちだ。だが、両角監督は違う。箱根駅伝を更に発展させる手段を考え提案している。一つは、スタートとゴール地点を読売本社前から東京ドームに移すこと。読売本社前は手狭で纏まったセレモニーが行いにくいし、交通規制で迷惑をかける。ドームに移せば、各校の応援団が一堂に集まり盛大なセレモニーが行える。寒くないから多くのファンが集まりパブリックビューイングで盛り上がる。あと2つは、関東学生陸上競技連盟からの援助金増額と関東学生連合のユニフォーム統一化。箱根駅伝は正月の風物詩として巨大化しているが、大学はその恩恵を受けていない。各校に一律200万円が支給されるだけ。学生たちは手弁当で練習に励んでいる。主催者はもっと選手の育成を援助してほしいという内容。このような提案は本来日本陸連がすべきものだ。しかも、両角監督が提案しても日本陸連は動かない。どうやら日本陸連の改革・刷新が先決のようだ。