マイクロプラスチック対策を

ショッキングなニュースが流れた。「9割の食塩にプラスチック片、成人1人当たり年間2千個が体内に」という記事。世界21カ国で採れた塩を使った食卓塩39銘柄を調査した結果、その9割からマイクロプラスチックが検出されたという。対象原料は、海塩28銘柄、岩塩9、湖塩2。マイクロプラスチックが検出されなかったのは台湾産の精製海塩、中国産の精製岩塩、そしてフランス産の未精製の海塩の3銘柄のみ。マイクロプラスチック含有量が多かった上位10銘柄のうち、アジア産が9銘柄を占めたという。中国の大河と東南アジアを縦断するメコン川が元凶と言えそうだ。しかし、自分がショックを受けたのは塩ではない。体内に入るマイクロプラスチックの全体量は年間で成人1人当たり3万2000片に上ると見られている。食塩からの2000片はこのうち僅か6%に過ぎない。80%は呼吸から体内に取り込まれているというから驚きだ。いや大ショックだ。呼吸をするだけでマイクロプラスチックを吸い込んでいる。最早マイクロプラスチック対策は待った無しの状況だ。プラスチックストロー廃止でお茶を濁している場合ではない。