八つ頭大臣

プレジデントの記事「大臣兼務が増え続ける安倍内閣の迷走」が面白い。安部内閣は改造の度に新しいキャッチフレーズを作る。働き方改革、女性活躍、1億総活躍、地方創生などだ。目眩まし戦術だ。その度担当大臣を創設するが廃止はしない。その結果、一人の大臣が8つもの担当大臣を兼務することになる。例えば、宮腰沖縄北方担当相は、1億総活躍担当、行政改革担当、国家公務員制度担当、領土担当、消費者および食品安全担当、少子化対策担当、海洋政策担当を兼務している。片山地方創生担当相は、規制改革、男女共同参画、女性活躍、まち・ひと・しごと創生の担当を兼務している。真面目に取り組めば、一人で出来る仕事量ではない。元々安部は何も期待していないということだろう。安部が廃止を嫌がるのは批判を恐れるからだ。プレジデントは、安倍政権の命取りになるのは、次々にキャッチフレーズを作ったことによる兼務大臣が失敗を犯すことかもしれないと結んでいる。しかし、この結論は間違いだ。兼務大臣は職務内容のレクチャーを受けるだけで仕事はしないし、実際出来ない。ただ時間が過ぎるのをジッと待つだけだ。余計なことはしないから、従って、失敗を犯しようがない。プレジデントは、そこを攻めるべきだと思うのだが。