パワハラ社会の行方

パワハラ糾弾の嵐が収まりそうもない。この1年間だけでも、横綱日馬富士の暴行事件に始まり、アメフトの内田日大監督、ボクシングの山根会長、体操の塚原夫妻、そして今度は重量挙げの三宅会長と続く。スポーツ界はパワハラのオンパレードだ。いや、スポーツだけではない。スルガ銀行のシェアハウス融資も立派なパワハラだ。連日昼間のテレビの情報番組では、これでもかとこの種の番組を組み、パワハラの凄さを報道している。でも、見ていて楽しいものではない。だから同じような内容が放送されると、チャンネルを換えるか、消してしまう。もう、ウンザリなのだ。視聴者は満腹なのに、放送局は視聴率欲しさに、これでもかと腹に詰め込む。そういう構図なのだ。でも、見たくはないが見てしまう。何故なのだろう。考えてみると、答えは簡単だ。視聴者の誰しもが、パワハラに遭った経験を持っているからだ。そもそも日本社会はパワハラ社会なのだ。自分にも経験がある。70歳を過ぎリタイヤした今でも、現役時代にパワハラをした上司を思い出す。自分は温厚な方だと思う。でも、生まれ変わって、立場が逆になったら彼奴を徹底的にいじめてやろうと心に決めている。誰にとってもそんな奴はいる。しかし、テレビ報道は、既に行き過ぎて魔女狩り状態になっている。そろそろ視聴率狙いは止めた方が良い。次なるステップは、本物のパワハラを如何に撲滅する方法があるかの特集だ。このステップに進むことが出来ればテレビの視聴率は飛躍的にアップすると思うのだが。