明と暗のニュース

今日のトップニュースは、藤井聡太棋士の七段昇格と西野ジャパン・メンバー27名の選出だ。自分は明と暗のニュースだと思う。まだ高校生に成り立ての15歳の藤井六段が、昇段のかかった対局を制し七段の史上最年少記録を達成した。四段デビュー以来破竹の勢いで連勝を積み重ね、異例の高速昇級を続けてきたが、まさか七段になるとは夢にも思わなかった。この衝撃は将棋界に留まらず、各界に大きな影響を与えている。世代を揺るがす出来事として歴史に残る偉業と言えそうだ。一方、ロシアW杯が1か月後に迫ったサッカー界では、ハリル更迭後に就任した西野監督のメンバーが発表された。概ねハリルの道を引き継いでいる。一番の問題は、選手選定は順当と言えば順当だが、では何故ハリルを解任したのかという驚きが無いこと。西野の発表態度は自信が無さそうに見える。同じ選手でも監督が替われば戦術次第で如何に戦えるかくらいは、言えるのであれば言うべきだったと思う。第二の問題は、選手選定の基準が「昔の名前」を優先し過ぎているように見えること。昔は活躍したが今は殆ど出場していない選手を尊重し、実績は少ないが今現役で大活躍している選手を選考から外してしまった。西野の頭の中では戦えるのだろうが、現実に戦えるのかが心配になる。もっと心配なのはW杯後だ。「昔の名前」がいっ時活躍したからといって、その効果は後には続かない。でも「今の名前」が実績を残せば効果は抜群。日本サッカー界にプラスの循環を生むことになる。たとえW杯で成果が得られなかったとしても、それが今後の血となり肉となるはずだ。西野は何処を見て選考したのだろうか。いずれ1か月後には結果が出て、評価が下されることになる。監督交代が益々混迷さを増しているように映るのは自分だけなのだろうか。