いつまでモリ・カケを

今回の衆院解散の大義について、安倍の「国難突破解散」に対し、野党は「モリ・カケ隠し解散」だと主張している。10日の公示前TBSで党首討論が行われた。野党は揃ってモリ・カケの情報公開について集中砲火を浴びせたが、安倍は「この問題は自分が関与していたかに尽きる」と問題をはぐらかした。更に収録の合間に「いつまでモリ・カケやってるんだ!」と声を荒らげ、突然怒り出したという。丁寧に説明すると言っていたのに、舌の乾く間もなくこの始末だ。公示後テレビ朝日でも党首討論が行われた。これもモリ・カケ問題に時間の大半を消費した。党首討論としてはお粗末だ。公示前と後では、党首討論の意味合いが全く違うはず。公示前であれば、何のための解散なのかを討議する必要がある。TBSの党首討論は、内容的には収穫は無かったが当は得ていたと思う。だが、テレビ朝日の党首討論はいただけない。既に公示後なのだから、政策を中心に討議すべきものであった。この時こそ、安倍は「いつまでモリ・カケを」と怒り出し、議論を真面な俎上に載せるべきだったと思う。国民は解散に大義は無く、モリ・カケ隠しだと認識している。驕った安倍政権への批判は強い。懲らしめたいと望んでいる。だが自公の圧勝が予想されている。困ったものだと思う。最早自民自身による自浄作用しか期待出来そうもない。寂しい限りだ。