亀場所の東西横綱

今場所の東横綱は舛添で、西は甘利と言えるかもしれない。舛添都知事が、ヤメ検弁護士の弁護を得て違法性は無いとの免罪符を捻出し、知事職続投に含みを残した。一方、UR口利き疑惑や利権がらみで尻に火が付き、国会を長らく休んでいた甘利元前経済再生担当相は、特捜の立件見送りと国会閉会に合わせ、早速活動を再開すると表明した。両者とも亀のように嵐が過ぎ去るのを首を竦めているかのようだ。首を竦める程度で言えば、東横綱は舛添で、西は甘利と言えると思う。このような人物を見ると、昔言われていたことを思い出す。昔から日本の政治家には汚い人が多かった。国民は事ある毎に失望していた。そこまでは今と同じだ。だが、昔の識者は、このように政治家に悪い噂が立つだけで米国では即退場させられると言っていた。自分は子供ながらに米国には正義と清さがあると憧れていた。だが大人になってそれが現実では無い事を知った。今では、昔教えてくれた米国の正義が本当にあったのだろうかと半分は疑っている。大人になると見えてくるものがある。世の中には清い所もあるし、汚い所もある。世界中の今の政治家は汚い水にどっぷりと浸かっている。一人でも良い。昔の語り種となった正義に満ち溢れた政治家はいないのだろうかと。