オーバーエイジ枠にカズを

サッカー界の話題が豊富だ。一番は英国プレミアリーグ優勝目前の岡崎選手。本当に奇跡を起こすかもしれない。二番手は毎回点に絡んで溌剌のドルトムントの香川選手。日本から見た世界レベルでは、間違いない順番だろう。でも、いま日本が最も悩んでいるのは、リオ五輪の男子メンバーの選出に違いない。五輪は23歳以下の選手によって争われるゲーム。これから23名の選手が18名に絞られる。23歳以下の選手による競争は苛烈だ。でも例外としてオーバーエイジ枠の3名が認められている。だから23歳以下は更に熾烈な競争に曝されることになる。ところが、負傷による長期離脱者が続出している。DFの室屋、松原、MFの中島、FWの鈴木、浅野など惨憺たる状況だ。だから手倉森監督が、本田、長友、岡崎、香川といったメンバーの招集を希望している。勿論総力を挙げてベストを尽くそうという気持ちは良く分かる。だが、日本サッカーにとって、リオ五輪で今の勢力を結集してベストを尽くせば良いのだろうか。元々リオ五輪世代は弱い。真面なメンバーで臨んだとしても結果は期待出来ないのが現状だ。いっそ開き直ってはどうだろうか。例えば、ブラジルを精通し、英雄でもあるカズをオーバーエイジに選べば、新展開が開けるかもしれない。勿論、何の役にも立たずに終わるかも知れない。でも、カズはチームに何かを残すに違いない。そういうことに賭けるべきだと思う。ピンチが日本サッカーを飛躍するチャンスであると思うのだが。