良き政治主導

参院本会議で待機児童問題が取り上げられている。首相は待機児童ゼロを必ず実現させる決意だと表明した。しかし、マスコミは安倍首相が保育所を保健所と読み違えたことばかりにスポットを当てている。そして、マスコミは官僚と同調して、即効策は乏しいと否定的な意見を流すばかりだ。マスコミは面白おかしく報道するだけで、待機児童ゼロ化の実現など眼中にないようにみえる。確かに今すぐ待機児童問題を解決するのは難しい。だが、如何に難しいかを数多く並べ立てても、少しも前進はしない。今難しいと言っているのは、今の枠組みの中でかつ官僚が考え得る範疇では難しいということだ。知恵を絞り、何か枠組みを変えれば見えてくるものがあるはずだ。世の中のことは大方窮すれば通じるものだ。自分の会社生活でもそういう経験をしたことがある。上司から無理難題の目標を押し付けられ、当初は絶対不可能と思っていたことでも、崖っぷちに立たされ必死になると道は拓けるものなのだ。好きな言葉がある。挑戦することに不可能はない。人間が考える課題には、絶対不可能というものはなく必ず解決策はある。逆の言い方をすると、人間は絶対達成不可能な課題などは設定しないということだ。今回の首相の発言には感心した。これぞ良き政治主導というものだろう。