@のステータス

電子メールの生みの親が亡くなった。プログラマーのレイ・トムリンソン氏、74歳。MIT卒業後IT企業に勤め、コンピューターを介してメッセージを送受信する方法の研究に従事。1971年、コンピューター同士で直接的にメッセージをやり取りする電子メールを発明した。メールアドレスでお馴染みの「@」もこの人のアイデアとのこと。@に目を付けたのは、ほとんど使われていないにもかかわらず、キーボードにもともと配置されていた記号だったからだという。アドレスに使われる「@」は、それ以前は会計の単価記号として使われマイナーな存在だったが、今では知らない人がいない程のステータスを得ている。その後パソコンが登場すると電子メールが爆発的に普及した。今では約40億個の電子メールアカウントが存在し、ビジネスメールだけで1日当たり1000億通が送受信されているという。20年前に会社の仕事の仕組みが劇的に変わった。ウインドウ95が登場し電子メールが導入された。それ以前の連絡手段は、紙に書いてFAXするか、電話するか、それとも直接会って報告するしかなかった。電子メールは便利だ。上書き出来るので、話の経緯がそのまま残る。同時に多数宛てに発信出来るし、ccもbccも使えるので第三者への状況報告も兼ねることが出来る。最近の連絡は、電話よりもメールにすることが多くなった。相手の時間を邪魔することなく、確実に要件が伝わるので、お互いに煩わしさから解放された。勿論自分はトムリンソン氏と面識などないが、是非お悔みを述べようと思いブログに書いた。アットマークはそれ程身近な存在になっている。