新語10選を鏤めて

2015年新語10選を鏤めてブログを書いてみようと思う。今年の新語は、マイナンバー、爆買い、おにぎらず、民泊、ブラックバイト、下流老人、ちょい飲み、21世紀の資本、見逃し配信、一億総活躍社会の10選だ。

ピケティの「21世紀の資本」を読むまでもなく、世界的に格差社会が到来している。日本には海外から大量の訪日客が押し寄せ、ホテル需要がひっ迫して「民泊」が脚光を浴びている。だが近隣とのトラブルも増えているという。一方中国の富裕層が訪日し「爆買い」で神風が吹いている店も多いようだ。日本国内でも格差が広がり「下流老人」が増え、若者は「ブラックバイト」で更に苦しめられている。中流のおじさんたちは家庭での晩酌の代わりにファストフード店の「ちょい飲み」で我慢し、ご多忙なおばさん方は見損なったテレビ番組を「見逃し配信」で補い、若いママさんは「おにぎらず」の創作に血道を上げている。昔、1億総背番号か、というニュースがあったが、現実になりつつある。先月我が家にも「マイナンバー」の通知が届いた。ついに、自分の背中にも番号が付いたのかと感慨深いものがある。更に安倍政権は、ダメ出しの如く「一億総活躍社会」とのたまい、働け働けと老人の尻を叩き始めた。

こう書いてみると、今年は決して良い年ではなかったようだ。来年は明るい未来に繋がる新語が生まれることを願いたいものだ。