禁じ手破り

テレビ番組で刑事物ドラマが流行っている。我が家では録画してCMを飛ばしながら見ることにしている。内容がテンポ良くシリアスなもので犯人を推定していくものであれば最後まで見るが、おちゃらけが混じっていると白けてしまい途中で消してしまう。最近の傾向は物語自体が無理スジなものが多くなり質が落ちてると思う。特に、実は犯人は警官だったという禁じ手ものも多くなり、見終わってガッカリしてしまう。ところが、最近は現実に警官による犯罪が増え新聞を賑わしている。つい先日朝霞市では現職の巡査部長が強盗殺人で逮捕された。大阪市では現職エリート警官が集団強姦と監禁で逮捕。船橋市では何と警視が万引。埼玉県では警部が電車内で痴漢。連日のように警官による犯罪が起きている。テレビの「禁じ手」が、決して「禁じ手」ではなくなっているのが現実のようだ。まさか現職の警官がテレビの影響を受けた訳でもあるまい。最近は現場の警官が減り事務職の警官ばかりが増えているという。現場で成績を上げるより、筆記試験の方が昇進の近道になっているからだ。だから人一倍犯罪に敏感なはずの警官が、一般市民並みの感覚になってしまっているのかもしれない。こんな状況が続くとエスカレートするのは必至だ。ひょっとすると近い将来警視庁犯罪実施課などという課が活躍する刑事物ドラマが生まれるかもしれない。くわばら、クワバラ。