千葉時代という名の地質

日本の考古学の世界で凄いことが起こりそうだ。地球の歴史の中に日本の地名が刻まれることになるかもしれないとのこと。約70万年前の地質が千葉県の養老渓谷で発見された。現在は、新生代第四紀更新世の中部/中期と表記されている時代が「千葉時代」と呼ばれるようになるかもしれない。だが同じ地質が世界で他に2か所見つかっている。これから投票により来年の秋には正式決定するという。ただ厳しいことに1つの時代区分で決まるのは世界で1か所だけというルールがある。もし養老渓谷が選ばれれば、初めて日本の地名が地球の歴史に刻まれることになる。地質時代の名称は今でも活用されている。明日公開される映画「ジュラシック・ワールド」は1~2億年前のジュラ紀が背景だし、テレビ東京の番組「カンブリア宮殿」は5億年前のカンブリア紀から名付けられている。もし「千葉時代」に決まれば、世界中で「チバ○○」ブームが起きるかもしれない。考古学は生きている。だから考古学は面白い。