意義の無い第三者委員会

文科省が新国立競技場の計画白紙化の経緯について第三者委員会で検証すると発表した。遠藤五輪担当相に代わる前までは、新国立競技場の総責任者は下村文科相だった。その下村本人が第三者委員会の委員を任命した。こんな委員会で意義のある検討が出来るのだろうか。言わば戦争のA級戦犯が、かの戦争の戦犯者を探し出そうとしているようなものだ。下村は総責任者としては名ばかりで、全てを丸投げしていて全くコントロール出来ていなかったし、今更計画の変更は出来ないと問題をズルズルと引きずってきた張本人だ。国会で辞任を求められても厚顔に居直り、担当局長を更迭しトカゲの尻尾切りで済ませようとしている。更に今度は、6月に安倍首相に対し見直しを進言したと言い出した。首相が「それで間に合うのか」と質問すると「検討します」と答えたというから正に子供の使いだ。国民は下村がA級戦犯であることを既に見抜いている。さて第三者委員会はどのような結論を導き出すのだろうか。9月中旬に報告書をまとめるとのことだが、その頃は誰も興味を失っているだろうし、内閣改造で文科相の顔も代わっているはずだ。仕事もしないけど責任も取らないという大臣がいたという記憶さえも残らない結果に終わりそうだ。