火災警報器設置率と本気度

4年前に全ての住宅に対し火災警報器の設置が義務付けられたが、普及が遅れているようだ。我が家は業者に頼んで4年前に設置した。設置後、業者が警報を発するかをチェックする。結構大きな音だ。「いつもは鳴りませんから」と言う。「そう言えば先日あるお客さんのお宅で、一度も鳴らないけど壊れているんじゃない」と言われたそうだ。「しょっちゅう鳴っちゃいけないんです」と答えて大笑いをしたとか。勿論我が家でも設置以来一度も鳴ってはいない。消防庁によると、全都道府県の平均設置率は80%弱だが、県間のバラツキが大きい。設置率トップの福井県は94.5%だが、ビリの岡山県は60.7%。アンケート調査によると、警報器を設置しない理由は、必要を感じない、義務化を知らなかった、価格が高い、自分で取り付けるのが難しい、などが挙がった。神栖市は助成をしたが63%とのことだから価格の問題ではなさそうだ。トップの福井県は何故普及が進んだのだろうか。福井県では各消防本部が全戸訪問をしたとのこと。必要と感じない人に必要性を説き、義務化されたことを知らせる行動をとったのだ。消防署の仕事は火事を消すことだけではない。火事を出さない方策や、火事が起きても被害を最小限に食い止めるための注意喚起も大事な仕事だ。火災警報器の県別設置率の数字は、県別消防本部の本気度とも言えそうだ。