ひまわり8号の威力

昨年10月に打ち上げられた気象観測衛星「ひまわり8号」による動画が初めて公開された。ひまわり7号の画像と較べると、静止画像が動画に変わったと感じるほど劇的変化だ。しかも世界初のカラー画像であり、更新時間も30分から2分半に短縮されているという。センサーが5個から16個に増えたので情報の質が格段に上がったようだ。7号では白黒で解像度も低かったので雲と噴煙を判別するのは難しかった。ところが8号は、雲の種類や噴煙や黄砂や積雪の状態までも判別出来るとのこと。台風や集中豪雨や噴火について格段に予報精度が上がることが期待出来る。今後同じ設計の9号も打ち上げられ、受送信の地上設備も埼玉県鳩山町以外に北海道江別市にも設置し非常時に備えるという。費用は8号と9号を合わせ、衛星製作費用約340億円、打上げ費用約210億円とのこと。気象庁が有効に活用出来れば決して高くはない。暇な気象庁にもやっと真面な仕事が回ってきたようだ。