サイバーという名の戦争が始まった

ソニーが北朝鮮にハッキングされ、その暴露内容が社会問題になっている。そもそもの始まりは、金正恩の暗殺をパロディー化した「ザ・インタビュー」という映画。封切り前に北朝鮮が怒り、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントをハッキングして、第121部隊がソニーの内情を洗い浚い暴露した。だが問題は一企業に留まらず重要でかつ対処すべき事柄が多い。第一は、サイバー攻撃が国対国の戦争レベルに上がったことだ。今までのハッカー攻撃はスノーデンのように国家対個人だったが、国家対企業、国家対国家にレベルアップしてしまったこと。あらゆる国家間の戦争状態に突入したと言えるだろう。第二は、ソニーが大間違えをしていたこと。そもそも人格もへったくれもない人物をソニーの中核に据えていたことと、暴露された内容をマスコミに報道しないよう指示したことだ。そして第三は、オバマ大統領の指示。ソニーには事中に何の助言もしないで「もしソニーが私に助言を求めていれば上映中止はあり得ない」と後付で恰好よく言った。オバマは、ソニーが北朝鮮のテロに屈せず予定通り「ザ・インタビュー」を上映するべきだと言っていたが、そんなことはあり得るはずがない。民間企業がテロ攻撃に曝されれれば、お手上げだ。この判断だけはソニーが正しかったと思う。オバマは後出しジャンケンをしただけだ。結局、ソニーの上映中止だけが正しくて、あとは全て間違っていたように思うのは自分だけなのだろうかと自問してしまう。但しコメントはいらない。北の報復は何処まで行くのか分からないのだから。