失敗続きの大統領

オバマ大統領がエボラ出血熱から回復した女性看護師とハグを交わして治癒を喜んだとのニュースに驚いた。米国には既に4人のエボラ熱患者がいる。本来は大統領令を発令してでも水際で防ぐべきだったはずだ。4人の患者が出たことはオバマの不作為と言えるだろう。その後ろめたさに、あえてハグを選んだのだろう。BSE問題の時牛肉パーティのパフォーマンスをした武部農水相を思い出させる光景だ。オバマは「エボラ熱は簡単には感染せず、感染しても回復が可能だ」と演説し、感染しないことを強調している。しかし根拠がない。大統領の取るべき姿勢ではない。まずは防御に専念すべきだったと思う。もし万一ハグでオバマ自身が感染したらとは考えなかったのだろうか。もうすぐ米国では中間選挙がある。オバマは数えきれないほどの支援者と握手やハグやキスをすることになる。もし感染していたらオバマ自身がパンデミックの元凶になることになる。危機管理意識が低すぎる。水際で止めなかったこと、ハグをしたこと、エボラ熱は危なくないと吹聴したこと、全てが米国国民を危険に曝しているように見える。