スコットランドの行方

スコットランドの独立投票日が迫っている。多数決の原則通り一人でも多い方に決まるという。賛否は拮抗していて、予断を許さない情勢だ。独立するという意志は、自立心が旺盛で爽やかで恰好良い。態度を決めかねている人には魅力的に映り、最初は賛成を口にする。ところが良く考えると、そう簡単ではなく途方もなく多くの問題を解決しなければならないことに気付き逡巡する。そして上辺だけの賛成者は重圧に耐えかねられなくなり土壇場で意見を翻すことになる。これが人の常だ。だから自分は独立は否決されると憶測している。しかし、万一可決された場合はどうなるのだろう。世界的な影響は極めて大きい。世界中に独立を願っている集団は数多い。世界は民族、宗教、言語が同じ集団が国として独立しようとする傾向にある。可決されれば、この動きが一気に加速しそうだ。一時的に混乱はあるが、そうした国が出来れば国民は心静かに暮らせるようになるだろう。悪い話ではない。そう言えば、日本は昔から民族、宗教、言語が同じ国だ。世界中に日本と同じ「思いやりの国」が数多く出来るかもしれない。