海水浴場の規制のあり方

海水浴場が規制の波に揺れている。逗子では数年前からクラブ形式の海の家が出始め、環境が悪化し苦情件数が増えたので、今年から全国一厳しい条例に改正したとのこと。鎌倉ではタトゥー露出を禁止し、葉山町では海の家の閉店時間を早めるようだ。今までは海の家の経営者や利用者のモラルに頼っていたが、悪化の一途で条例規制になった。ところがその規制が行き過ぎだとの意見もあり、市当局は頭を悩ましているとのこと。海水浴の楽しみ方も十人十色であるし、海水浴場も地域によって事情が違うので一律に規制内容を決めることが難しいのは間違いない。だが元々市条例規制は、市が様子を見ながら決めるべきものではない。大切なのはその地域の住民の意向だ。厳しさや緩さが基準ではない。市はもっと住民の声を聞いて、総意を基に規制を選択すれば良い。厳しければ、厳しい規制が好きな人が遊びに来るし、緩ければ緩い規制が好きな人が集まることになる。本来規制など無い方が良いが、モラルではカバー出来ないのが現状だ。規制は出来るだけ地域毎にバラエティに富んでいた方が良い。各海水浴場の特徴を一覧表にしてネットに載せると良い。その方が、利用者が自分好みの海水浴場を選択する楽しみも増えるし、楽しく過ごすことも出来るはずだ。海水浴場の規制は、日本の得意な横並びは止めた方が良いと思う。