嘘の上塗りが剥げ落ちる時

最近は権威というものが雪崩のように崩壊しつつある。先日のオバマもパクもしかり。だが政治に限らず自然科学の分野でも同様なことが起きている。その典型が小保方事件だ。理研といえば、つい最近までは国内筆頭の研究機関と言われていた。ところが今や国内最低の研究力学ゲームの溜り場に成り下がりつつあるようだ。小保方事件をきっかけに、綻びが見えてきた。小保方さんが捏造したのかしないのかは誰も分からない。そして理研の調査委員会が立ち上がり、画像の差し替えは不正と断罪した。しかしその断罪した張本人である石井委員長が、小保方さんと同じ差し替えをしていたことが判明し、辞任に追い込まれた。石井はアウト。STAP細胞を称賛していた笹井も、小保方事件で心変え。悪いのは小保方で、自分は論文の書き方を教えただけだと言い逃れをして、一転して保身に回った。この分野のエースらしいが、これでアウトは間違いなし。勿論これらの全てを指導した野依のアウトは確実に違いなし。「99%の人が知らないこの世の秘密:内海聡:イースト・プレス」という本が面白い。世の中の定説は、それ以前の定説の上に成り立っているので、屋上屋を重ねるようなもので、定説に真実はない、全てはウソだ、と言うような内容だったと思う。残念ながら、この著者の主張が限りなく真実に近づいている時代になりつつあるようだ。