官と民の協力が生み出すもの

武雄市の官民一体型の改革が脚光を浴びている。TUTAYAと組んだ図書館は1年経ったが来館者数も貸出冊数も倍増し上手くいっているようだ。今度は官民一体型小学校の創設に取り組みだした。正しく早く解く力よりも、問題を設定して人を説得出来る力を育てることが目的とのこと。通常の民間学習塾は受験勉強が中心だが、武雄市が組んだ民間学習塾「花まる学習会」は、それとは違う。花まる学習会の狙いは、理数的な思考力の育成や言語活動の充実を図り、自立した魅力ある大人に育てること。子どもたちがワクワクドキドキして楽しく学べる新しい公教育作りを目指すようだ。テレビで一部が放映されたが、子供たちが生き生きと学んでいる様子を見ると、目的は間違いなく達成されるに違いないと直感した。今までに補充授業として民間塾を活用した公立校はあるが、民間塾のノウハウを公立校の授業に取り込むのは初めてで、文科省も注目しているようだ。元々、官だから民とは組まないとか、組めないとか言って官を聖域化することに間違いがある。官には官の長所があるし欠点もある。民にしても同様だ。官民両者の長所を上手く結びつけることが出来れば改革は進む。頑張れ、武雄市長。