煩わしいサマータイム

今週から米国時間がサマータイムに切り替わった。サマータイムは、夏の間日光を有効活用し夕方以降のエネルギー消費を減らすことが目的で始まった制度だ。3月第2週目の日曜日から11月最初の日曜日の間は、標準時が1時間進められる。北米や欧州で導入されていて、日本では戦後の占領下で数年間行われたことがあるようだ。日本ではその後経済効果や地球温暖化対策として湧いては消え消えては湧きしてサマータイム導入の動きがある。ところが本家米国では、サマータイムの評判は悪く、百害あって一利なしと言われているようだ。実際に省エネ効果が殆んどないこと。突然1時間ズレることにより心や体に影響があること。切り替え時に体内時計が狂い交通事故や心臓発作が増加する傾向にあるなどと言われている。サマータイムというから夏だけの限定かと思っていたが、実際は8か月間もある。これではサマータイムとは名ばかりで、短い方の冬を対象にしてウインタータイムと名付けるべき実態だ。時間の切り替え作業が煩わしく、期待された効果もなくデメリットが多いのであれば、サマータイムなど止めた方が良い。今の標準時を1時間進めるだけで全ての問題は解決する。日本でのサマータイム導入の動きがなくなることを願いたいものだ。