ヤクザ五輪なのか

東京五輪組織委員会会長に就いた森元首相が、また物議を醸し出している。女子フィギュアのSPで16位になった浅田選手を評して「浅田は大事な時には必ず転ぶ」と講演会で発言したとのこと。フリーの演技が始まる前の発言なので浅田選手に与える悪影響は計り知れない。時所を弁えずの放言は、気配りすべき政治家にはあるまじき行為で、非難の的になっている。一方アメリカではメディアが「東京五輪はヤクザ五輪」と報道し世界中に衝撃を与えているという。東京五輪の森会長は嘗てヤクザの稲川会と親交があったとマスコミで報じられた。更にJOCの田中副会長は指定暴力団住吉会や山口組とも関係が深いという。3000億円の予算がヤクザの利権に塗れることが危惧されている。もっとも五輪誘致は、綺麗ごとではなく政治力学そのものだという話も聞く。歴代会長は利権塗れだったも報じられている。その線上で考えれば、ヤクザ絡みも自然な成り行きかもしれない。「スポーツを実践することを通じて若者を教育し、平和でよりよい世界の建設に貢献する」というオリンピック憲章には程遠いのが現実のようだ。せめて日本の東京五輪くらいは真っ当な人物に仕切ってほしいものだと思う。