JR東日本の便乗値上げ

来年4月から消費税が8%に引き上げられる。消費者庁は便乗値上げの情報を受け付ける電話相談窓口を開設したとのこと。だが既に便乗値上げを公言している大企業がある。JR東日本だ。消費税が5%から8%に上がると、130円切符は計算上134円になる。JR東日本は、Suicaは134円だが、切符は10円単位で切り上げて140円にすると言う。今時1円単位は時代に合わないので、使い易いように10円単位としたと言っている。確かに利用者の便宜を考えれば10円単位の方が良さそうだ。だが待てよ、と思う。確かに利用者にとって1円単位より10円単位の方が利便性がある。しかし何故「切り上げる」のだろう。ここに問題の根っこが有るようだ。本来は「四捨五入」すべきものだ。130円切符は134円だから130円に、200円切符は206円だから210円にと。一律で「切り上げる」ということは、まさに便乗値上げそのものと言える。だがこの横暴を消費者庁もマスコミも問題として何故取り上げないのだろう。何かが狂っている。庶民は文句は言わずSuicaを買っておけ、ということなのだろうか。仕方なく遂にSuicaを買うことになりそうな自分を憐れに思う。無理が通れば道理が引っ込むということか。残念。