無銭有罪有銭無罪

来月24日で任期が終わる韓国の李大統領の周辺が騒がしい。李大統領が恩赦を発動することに対し、朴次期大統領が反対している。韓国では恩赦が大統領任期終了時の恒例行事になっている。恩赦は憲法上大統領の固有権限ではあるが、司法権を行政権が変動させる性質のものであるから発動を頻発させるのは好ましくない。特に李大統領は4年前の就任時から政治的恩赦をなくすべきと主張してきた人物であるから、その変貌ぶりには驚かされる。恩赦の対象には、身内や側近も含まれているらしい。韓国では「無銭有罪有銭無罪」という言葉が広まっているとのこと。金品の不正をした者を恩赦にしては国民が怒るのも無理はない。それにしても李大統領という人はよく変わるものだ。当初は親日家であったが突如竹島に上陸し反日感情を決定的なものにした。そして恩赦発動反対から、反対されても恩赦発動へと変わった。「君子は豹変し天子は激変す」とは良い意味で使われるが、「大統領は醜変す」とでも言うのだろうか。