フランス大統領選では緊縮財政よりも景気刺激と経済成長を重視するオランドが勝利した。オランドの公約は5年間で6万に近い教育分野での雇用、警察官5000人雇用、失業率の改善、若者向け公団の建設、原子力の縮小、ガソリン価格据え置き、リタイヤ60歳への年金支払い、リッチ層への増税等であり実施すれば財政赤字が大幅に拡大する。またドイツの地方選ではメルケル率いるキリスト教民主同盟が大敗した。一方ギリシャではEUが求める緊縮政策を支持している現連立政権が大幅に票を減らし、どの党も連立を組めないような状態になっている。緊縮、緊縮ばかりで嫌気がさしどうやら景気刺激へと潮目が変わりつつあるようだ。緊縮財政は経済を冷やすというが、それは緊縮財政しかしないからだ。緊縮財政下でも経済成長策はうてる。緊縮財政対経済成長の二者択一の構図は政治家が自分達の都合で作り出したものに過ぎない。日本でもどちらを優先するかの議論が多いが、正解はどちらも同時に手を付けることだ。二者択一的な考え方が事態を悪化させているに過ぎないと思う。
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