70億人目の一人

国連人口基金は、世界人口が10月31日に70億人を突破する見通しと発表した。国連は世界で31日に生まれた赤ちゃん全員を「70億人目の1人」と認め、アジア各国では記念イベントなどが行われた。これは人数の誤差は問題ではなく、人口増加の問題を再認識させるためのアイデアだ。国連人口基金は7つの課題をあげ問題に取り組んでいる。貧困と不平等、女性と少女、若者、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、環境、高齢化、都市化の7つ。要は人口抑制のため、貧困の撲滅と女性の地位向上をはかろうとするものだ。現在も世界人口の25%以上の人が、一日に1.25米ドル以下という最貧困の生活に苦しんでいる。そこでは異常に高い出生率で爆発的に人口が増加している。一方日本は少子化で初めて人口が減少し始め、結婚をしない若者中年も増えている。国連人口基金の言う通り、世界的に見れば人口と貧困並びに女性地位は確かに相関がありそうだ。日本の少子化の原因は女性主導の経済にあるのだろう。女性の社会的地位は未だに高くはないが、今後女性が社会を主導するようになると出生率は更に下がるのだろうか。女性の社会主導は出生率を上げるという見方もある。いずれ時代が証明することになる。