石原一家

親は不良債権の温床といわれた新銀行東京の産みの親でありながら、赤字経営の責任を回避したことで有名だ。指導力は抜群だが天の邪鬼で失言が多い。長男は道路公団藤井総裁の首に鈴をつけたとき、顔が引きつって声が上ずっていたあの小物政治家だ。現幹事長なので自民の力強い再生は望めない。次男は未だに親・伯父の七光りだけで飯を食っているフーテンだ。普通七光りはそれを否定するものだが、この次男はそれを自慢にする能天気者だ。三男は新銀行東京の不良債権創出ナンバーワンで名を馳せた。親の実弾援助を受けても衆院に当選出来ず今は素浪人だ。四男は芸術家としては無名に近いが、東京都だけは高く評価している。四男の所属するワンダーサイトには東京文化会館や東京都美術館以上に予算が充てられている。総括すると、親は超過保護のモンスターペアレント、子供達は未だに巣の中で大きな口を開けて餌をねだる嘴の黄色い雛に見える。このどうしようもない家族を抱えた4兄弟の母親は、如何なる心境なのであろうか。