国際原子力事象評価尺度

国際原子力事象評価尺度(INES)とは、国際原子力機関 (IAEA) と経済協力開発機構原子力機関 (OECD/NEA) が策定した原子力事故・故障の評価の尺度だ。いま日本は、0から7の評価に踊らされ、国際社会から厳しく見られている。しかしその評価自体はいい加減だと思う。事故直後東電は、官邸にチェルノブイリ(7)以下、スリーマイル島(5)以上と政府に連絡した。福島原発事故の国による評価は、事故発生直後の(4)が3月18日に(5)に、そして20日以上たった4月12日になって最悪の(7)に変わった。4月13日枝野ジョウユウ(ああいえばこういうというひと)は当初からレベル7を認識していたという。そして今この(7)評価について世界の原子力専門家からは、疑問や評価制度自体の見直しを求める声が出ている。この尺度には2つの問題があると思う。一つは、当事者日本原子力安全・保安院自身が当事国の原発を評価するということだ。事件の当事者が自分の事件を評価することになれば、事故発生当初は当然過小評価。そして事故が手に終えない状況になれば、ぶっちぎれて過大評価する。オテモリ評価だ。成るべくして評価7になったといえる。もう一つは、レベル7の幅の広さだ。福島とチェルノブイリを同レベルに扱うことは誰が見てもおかしいと思っている。評価7が、「本当にこんなことあるか」という表現だと思うなら委員達は8から10までの評価を追加しなくてはならないはずだ。