八百長相撲特別推奨委員会

八百長相撲問題の解決方法は極めて八百長臭い、というよりはズバリ八百長決着だ。事実上の追放処分を受けた23人のうち22人が引退退職を届け出た。八百長と認定された力士には勿論自白した者も含まれているが大半は、証拠不十分でかつ本人否認の者たちだ。自白した者以外は灰色ということだ。その灰色に、退職金付き引退をするか、または裁判イコール退職金なしの解雇除名および師匠への罰則、の選択を迫った。灰色からみれば、選択の余地はない、前者しか選べない。本当に確たる証拠もなしに灰色の職業、家庭、人格を奪っていいのか。過去に八百長で騒がれた力士は数え切れない、この者たちへの決着はどうつけるのか。大相撲特別調査委員会は本当に罪深いと思う。そのメンバーを以下に記載する。座長・伊藤滋(早大特命教授、協会外部理事)、村山弘義(元東京高検検事長、同)、吉野準(元警視総監、協会監事)、奥島孝康(前早大総長、協会運営審議会委員)、野呂田芳成(元防衛庁長官、協会生活指導部特別委員会外部委員)、山口弘典(日本プロスポーツ協会副会長、同)、山本浩(法大教授、同)、長尾敏成(弁護士)、村上泰(同)、望月浩一郎(同)。検察もいるし弁護士もいる、しかし肝心要の判事がいない。将来この者たちが灰色の状況になった場合、はたして自分の灰色の罪を認めることが出来るのであろうか。