頑張れ与謝野大臣

与謝野大臣は今どき稀な頼りになる政治家だと思う。震災国債を日銀が引き受けるアホ案を、きっぱり否定した。財政規律を無視した行為は、日本政府と日銀の国際的な信用を失い、長期金利にどう跳ね返るか予想もつかないからと。跳ね返ったら日本は地獄だ。また自身の社会保障改革案より、重要な大震災案件を優先と大人らしい認識を示した。与謝野大臣といえば「民主党が日本経済を破壊する:文春新書」を著し、民主党政権には、外交・安全保障、税財政や社会保障など国の根幹を形作る基本理念が致命的に欠けていると指摘。また政治家は、歴史と勝負しているという気概をもたなければいけないとも言っている。その本人が社会保障と税制改革実現のため自ら菅政権に飛び込んだ。傍から無節操との批判を浴びながら。確かに歴史を相手に仕事をしている政治家だと思う。頑張れ与謝野大臣。