ノーブレス・オブリージュ

公約は崩壊、支持率20%未満、就任以来無策、大災害にも指導力ゼロ。もはや菅首相には、予算関連法案の一部成立と引換えに解散総選挙の道しか残っていない。選挙になれば結果は明白。民主惨敗、菅氏も落選間違いなし。政治家としての死は目前だ。しかし、首相にはまだ奥の手がある。首相が望んでいた災害現場視察の実行だ。清水東電社長を引き連れて、放射能許容限界を2倍に引き上げた福島原発の現場で放射能を浴びながら激励することだ、死を覚悟で頑張っている「フクシマ50」を。欧米では、自発的に多大な危険を冒して残った原発作業員50人を「フクシマ50」と呼んでその英雄的な努力を称えている。彼らの仕事へのプライドと国を思う気持ちには自分も目頭が熱くなった。最後の最後でダメ首相が、後世に残るノーブレス・オブリージュのある首相に変身できるかもしれない。