25日 9月 2022
プーチンが21日テレビ演説で、部分的な動員令と住民投票の実施と、核兵器の使用を示唆した。これまでは特別軍事作戦と称し、職業軍人だけで小規模に行なうものとしていた。ところが今度は、ロシア国内の予備役を30万人集め、軍事作戦に加担させるという。30万人というのは、小出しの説明で、実際には200万人を対象にしているようだ。ロシアが動員令を出すのは第二次世界大戦以来だ。部分動員令に抗議するデモが各都市で行なわれ、多数の拘束者が出ている。国境では脱出を図る者が長蛇の列をなし、空港にも殺到しているという。ロシア政府は18歳から35歳を出国出来ないようお触れを出した。兵士の脱走、無許可での降伏、戦闘拒否、命令不服従は最高10年の禁錮刑に引き上げた。まさに、特別軍事作戦ではなく戦争にフェーズチェンジした。ウクライナ侵攻が始まった時、数百万人の富裕層や知識人がロシアを脱出した。残されたロシア人は、無関心派と親プーチン派だった。今度は、部分動員令で無関心派の脱出が始まった。ペスコフ大統領報道官の息子が招集を拒否したことは、ロシアの国内事情を端的に物語っていると思う。
24日 9月 2022
長崎駅から武雄温泉駅間で運行する西九州新幹線が開業した。長崎駅、諫早駅、新大村駅、嬉野温泉駅そして武雄温泉駅の5駅で、走行距離66kmを約30分で結ぶ最短の新幹線だ。福岡市と長崎市を結ぶ整備新幹線計画のうち、武雄温泉駅・長崎駅間がフル規格新幹線として先行整備された。博多駅に行くには、武雄温泉駅で在来線に乗り換える必要がある。武雄温泉駅・長崎駅間は暫定開業という位置付けだが、武雄温泉駅と博多駅の間は、佐賀県との話し合いが進まず、現時点で未定となっている。九州新幹線の新鳥栖駅と武雄温泉駅を結べば一通となるのだが、整備方式や佐賀県の費用負担で揉めている。フル規格新幹線、ミニ新幹線方式、フリーゲージトレイン、スーパー特急方式、武雄温泉駅での対面乗り換えを含めた整備方式の検討が行われ、結局武雄温泉駅での対面乗り換えが採用された経緯がある。揉める原因は、長崎にはメリットがあるが、佐賀には無いことだ。西九州新幹線による長崎県と佐賀県の経済効果を評価し、その比率で建設費用を按分すれば解決する程度の問題だと思う。因みに、長崎発武雄温泉行きの西九州新幹線「かもめ」の行き先表示は、博多まで行かないのに博多となっている。気持ちだけは博多と結ばれているようだ。
23日 9月 2022
安倍元首相の国葬が、あと4日に迫っている。国民の60%が反対しているが、強行されることになるのだろう。岸田が言う国葬する根拠は曖昧だ。それなら自民葬に替えた方が良い。そもそも、国葬を決めた法的根拠は有るのだろうか。岸田は拙速に国葬を閣議決定した。岸田は国会審議で「国民に強要することでない限り、法律は必要ないとの学説」に基づき、内閣の行政権の範囲で閣議決定のみで実施できると主張した。即ち、国葬は内閣の判断だけでよいという。しかし、法律の専門家である衆院法制局と衆院憲法審査会事務局は、憲法の趣旨を踏まえ、岸田の決定に異議を唱えている。国葬実施の意思決定過程に国会が関与することが求められると主張している。行政権は内閣にあるとしても、国会は、国権の最高機関であり、全国民を代表する国会議員で組織と定め、内閣は行政権の行使で国会に責任を負うとしている、と指摘。国葬実施の判断が恣意的にならないためにも、国民の合意を得る手続きとして国会関与の必要があると断言している。当然国葬は国会の承認案件だと思う。考えてみれば当たり前だ。国民が国会議員を選び、国会議員が首相を選ぶ仕組みになっている。国民が負託したのは国会議員であって、首相ではない。国民の意思は国会議員にしか実行出来ないのだから。
22日 9月 2022
コロナ第7波も収束を迎えつつある。海外でマスクをつける人は殆ど皆無だ。エリザベス女王の国葬ニュースでもマスクをつけていたのは日本の天皇だけだった。国内でも、政府が屋外で3密でなければマスクを外すよう呼び掛けている。マスクに抵抗感の無い日本人も、やっとマスクから解放される日が近づいている感じがする。ところが、法律は逆行している。政府は秋の臨時国会で旅館業法改正案の提出を目指しているという。現行法では、事業者は原則、マスク不着用の利用者の宿泊を拒んではならないとしてる。改正案では、新型コロナウイルスなど感染症の流行時に、ホテルや旅館を経営する事業者がマスク着用などの感染防止策を客に求め、正当な理由なく拒んだ場合は宿泊を断れるようにする、というのだ。マスク着用、検温、手指消毒などを政令で定める。発熱などの症状がある客に、新型コロナなどに感染していないかどうか報告を求められるようにする。報告を拒めば、宿泊を拒める。2年前に制定すべき法律だったと思う。今はワクチンも普及し、マスク・ファーストの時代ではない。時代遅れを「1周遅れ」と表現するが、この法律は「2周遅れ」と言えそうだ。
21日 9月 2022
昨日の続き。TBS「ひるおび!」の八代英輝コメンテーターが、岸田首相の支持率下落を危ぶみ「旧統一教会と関係ない方で組閣をやり直したらいかがでしょうか」と指摘したとのこと。一見正論のように聞こえる。妥当な意見にみえる。でも、岸田の秘書が旧統一教会と関係があったのは事実だ。岸田自身も旧統一教会塗れなのだ。だから、八代の言い分を、そのまま通せば「岸田も辞めろ」ということになる。何故このようなチグハグな事が起きるのだろう。答えは明白だ。最近のコメンテーターは、非専門分野を扱うコメンテーターが多すぎる。事が起きれば徹夜で情報をかき集め、なんちゃってコメンテーターを務めるのだ。だから、綻びが生じることになる。でも、解決策は2つある。1つは「自分はその道の専門家ではないが」という枕詞を付けること。あとで、言い訳は幾らでも立つ。もう1つは、徹底的に情報をかき集めること。本人が頭脳明晰で弁が立ち、同レベルのスタッフを揃えれば、不可能ではない。でも、それを達成出来ないのは不可能に近いからだ。所詮、オールマイティなコメンテーターなど、居るはずが無い。コメンテーターは分相応をわきまえるべきだ。と言うことは、答えは1つしか無いということになる。少なくとも、なんちゃってコメンテーターには退場を願いたいものだ。
20日 9月 2022
自民党の内部点検で、旧統一教会と関係した議員数が179人と発表した経緯が分かってきた。9月7日16時過ぎの自民党本部の総裁応接室。この会議の出席者は、岸田首相、麻生副総裁、茂木幹事長、遠藤総務会長、萩生田政調会長、世耕参院幹事長の6名。全面公表か、一部公表かの議論が行なわれた。岸田は、国民への丁寧な説明が大事と考え、全面公表を主張。一方、茂木は、たかだか統一教会に挨拶をしたぐらいの議員の名前まで公開すると、火が燃え移るばかりと考え、一部公表を主張。その差が縮まらない。そこで世耕が「旧統一教会の会合に議員本人が出席した以上」の議員を公表する、では如何と提案し、出席者から賛同の声があがり、かくして179人の氏名公表となったようだ。その翌8日の閉会中審査で岸田は、従来の見解を繰り返したのみに終わり、益々疑念が深まった。記者団の質問に対し、岸田は「あとは幹事長に聞いてくれ」と焦燥感を漂わせていたという。何とも主張の弱い首相だと思う。一国のトップが「国民への丁寧な説明が大事」と考えているのならば、全面公表を押し通すべきだった。岸田の決断は「とりあえずビール」的判断が多すぎる。ひょっとすると、会議場と居酒屋の区別がつかないのかもしれない。
19日 9月 2022
ヒトの寿命は、長くても120歳が限界と言われている。染色体DNAの末端部分はテロメアと呼ばれ、細胞分裂でDNAが複製されるたびにテロメアは短くなる。しかしその回数には限度があり、それを超えると細胞はそれ以上分裂出来なくなってしまい老化する、というのが学説だ。ところが、いまや最大寿命250歳を目指す抗老化研究がある。米国を中心に「老いなき体」を手に入れようとする老化研究ビジネスが進みつつあるという。日本でも早野慶大医学部講師が研究している。遺伝子のDNAの特定の部分に傷がつくと、細胞がそれを「エピゲノム」という形で記憶し、スイッチが入ったように老化が加速する。だが、山中ファクターと呼ばれる遺伝子を誘導すると、エピゲノムがリセットされて若返りが図れることが分かってきた。筋肉と筋力の減少症は、OK-1という化合物で改善される。バイオレットライトで認知機能やうつ症状が改善される。老化により組織や臓器は硬くなるが、レスベラトロールやメチオニンが硬さを戻す。老化研究の成果によってヒトの最大寿命を250歳くらいまで延ばし、しかも老化したり病気になったりせず、青年のような若々しい体を維持できるようにするのが目標だという。老化による病気を1つ1つ治すより、老化そのものを病気として治療するのは医療経済的にも合理的だと言う。人生100年の時代になって、アタフタしているのに、250年になったら、どうしよう。
18日 9月 2022
教員の長時間労働が社会問題になっている中で、残業時間の大幅な削減を実現した学校がある。千葉県の柏市立手賀西小学校だ。教職員の在校時間は市の平均より年間約167時間短く、激務の教務主任兼6年担任の超勤時間は3年前に比べ年間606時間減ったという。その内容はテレビでも放映されたし、東洋経済にも載っている。残業を減らすのに王道は無い。一つひとつの業務をコツコツと簡素化か廃止するしかない。ポイントはDXだ。手書きしていたものをデジタル化し、集計は自動計算されるようにした。保護者アンケートは紙からMicrosoft Formsでの自動集計にシフト。保護者への紙のお便りはアプリを通じたメール配信に。卒業アルバムの写真選定も手作業からAIの顔認証システムに変更、という具合だ。成功のポイントは、中心となって改革を推進する人が複数いることだという。この取り組みは文科省「全国の学校における働き方改革事例集」にも掲載されている。そこで思った。文科省は情報を提供するだけだから、教員の残業が減らないのだ。柏市立手賀西小学の取り組みが全国に広がるよう、積極的に後押しすることこそ、文科省の仕事なのだ。河野デジタル相に任せれば、トットとDX化され、残業が減り、教育の質も向上するに違いない。
17日 9月 2022
サマルカンドで開かれた上海協力機構SCO首脳会議にインドが参加したのに違和感を覚えた。インドといえば、5月に東京で開かれたクアッド首脳会議のメンバーだからだ。クアッドとは、米国、豪州、インド、日本の戦略的同盟。自由や民主主義、法の支配といった基本的価値を共有する4カ国の枠組み。対中ロ包囲網そのものだ。そのインドがSCO首脳会議に参加したのだ。インドは伝統的に非同盟主義を基本としているが、余りにも二股過ぎる行為だと思った。ところが、インドはSCO首脳会議で、プーチンに対し「今は戦争の時ではない」と、戦闘の早期終結を求めたのだ。それに対しプーチンは「できるだけ早く紛争を終わらせるため、われわれは最善を尽くす」と答えたという。インドは世界平和に貢献している。今や世界は、民主主義国家グループと権威主義国家グループに分断し始めている。それぞれが、兵力、経済、科学技術等を抱え込み、壁を作ろうとしている。でも、世界全体から見れば、壁は無い方が良いに決まっている。インドこそ壁の架け橋だ。更に壁を打ち破る救世主になるかもしれない。
16日 9月 2022
エリザベス女王の弔問客が、24時間待ちの行列をなしているという。地方からも多くの人が女王を追悼するため首都ロンドンに集まっているとのこと。エリザベス女王が如何に英国民から慕われ、尊敬されていたかが偲ばれる。英国民の心の拠り所だったのだろう。今どき、これ程慕われる元首は他国にはいないだろう。一方、女王の逝去に伴い、チャールズ皇太子が国王に就いた。就任する様子がテレビ放映された。チャールズは、書面にサインする。その時、インクが漏れ指に付着した。ナンテコッタという顔をして、不機嫌さを表した。取り巻き連中はアタフタしている。そのテーブルは小さい。ペン置きが邪魔だ。何でこんなものがここにあるのだと言わんばかりに、ペン置きを落とそうとした。この光景を見ていて、チャールズは国王の器に非ずと直感した。こんな些細なことに腹を立てる人物が、一国を率いていける訳が無い。エリザベス女王の逝去で、英国の君主を元首に戴く立憲君主制は終焉すると感じた次第。

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