お気楽過ぎるコメンテーター

橋下徹元大阪市長が新名神高速道路で逆走し事故を起して逃走したペルー人が逮捕された事件についてコメントした。このほかにも、高齢ドライバーによる逆走事故も時々発生している。橋下は「欧米で導入している逆走防止のトラフィック・スパイクを高速道入り口路面に導入すべき」と主張した。トラフィック・スパイクとは、路上埋め込み型の装置で、逆走車がその上を通過すると、タイヤにトゲが刺さり、パンクさせる。一方で正しい方向から車両が通過すると、踏まれても地面に埋め込まれ、また元に戻るという仕組みになっている。でも、橋下の指摘には2つの問題点がある。1つは、トラフィック・スパイクの設置・保全費用だ。有るに超したことはないが、費用対効果を見込んでのことなのだろうか?もう1つは、ペルー人は正しい方向から入り、途中でUターンして逆走したので、このケースでは役に立たないのだ。せめて真面なコメントをするのであれば、事実を正確に認識することと、トラフィック・スパイクの費用対効果にまで言及することが必要だ。余りにもお気楽過ぎると感じる。