嗚呼、石破首相

石破内閣の支持率が発足以降最低を記録した。毎日新聞の調査では支持率22%で不支持率は62%。読売新聞でも31%と56%だ。年金制度改革法案は、あんこの無いアンパンになった。日米関税交渉では「先頭を走る」と胸を張っていたが、後れを取った。消費税減税では、当初思わせぶりだったが、結局財務省の説き伏せられてしまった。コメ価格高騰については、農水省の説得に難儀し隔靴掻痒だ。おまけに10万円分の商品券問題まで飛び出した。菅元首相に較べれば、よく喋る方だが、実行が伴わない。要するに、居ても居なくても何も変わらない存在なのだ。いや、それでは困るのだ。何か1つでも良いから、結果の出る決断をしてほしかった。石破から見れば、全ては次期参院選のための積もりなのだろう。しかし、居ても居なくても何も変わらない首相が、参院選を自民大敗に導いていることを理解していないところが日本政治の貧困とも言えそうだ。