「コメ価格は決して高くない」だと

決してコメ価格は下がっていない。下がっていないどころか、昨日の近所のスーパーの棚にコメが無くなった。そして今日のスーパーには、何と5kg5000円超との表示。そんな折、全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長が現状のコメの価格について「決して高いとは思っていない」との認識を示したことが波紋を広げている。バカかと思う。1年間で2倍以上に高騰したのに「決して高くはない」とは、庶民感覚と桁違いにズレている。備蓄米を放出しても価格が下がらないのは、ほぼ全量をJAが入札し、溜め込んでいるからだ。JAは何としても高いコメ価格を維持したいのだ。何故なら農林中金が外国債券の運用の失敗で巨額の損失を計上し、最終的な損益が1兆9000億円の赤字になる見通しだからだ。コメ価格高騰の要因の1つは、農林中金のチョンボによる大赤字とも言えるかもしれない。農政改革は喫緊の課題だ。