農水省の時代遅れの見識が漁業の衰退を

かつて世界1位だった日本の漁獲生産量(漁業と養殖)は、11位と転落している。今や伸び続ける韓国にも抜かれる寸前だ。日本のEEZは447万平方kmと世界第6位の広さを誇るが、一方韓国はわずか48万平方kmで日本の10分の1に過ぎないというのに。日本政府は漁獲生産量の減少を海水温上昇や中国の乱獲としているが、果たして本当なのだろうか?日本と韓国にとって、海水温上昇も中国の乱獲も同じ条件だ。政府の説明では納得出来ない。韓国の漁獲生産量が伸びている理由は養殖にある。日本は100万tで推移しているが、韓国は100万tから250万tに伸びているのだ。養殖の伸びは世界的に顕著だ。漁業は伸びていないが、今や21,000万tの半分以上は養殖なのだ。日本の養殖は完全に出遅れている。世界を見ない島国日本の農水省の時代遅れの見識が足を引っ張っていると言えそうだ。