今年の春闘は賃上げ率が昨年よりも高く5.37%となった。また、労働組合の要求以上の回答を出す企業や初任給「50万円」を打ち出す企業も出てきている。内部留保を積み上げるより、給与を上げ消費に向かわせる方が経済にとって良いに決まっている。漸く企業も目が覚めたのだろう。しかし、初任給をいきなり50万円に上げて、他への影響は無いのだろうかと心配になる。入社2~3年の社員の給与とバランスはとれているのだろうか?もし初任給の方が高く逆転していれば、先輩のモラールはダダ下がりになるに違いない。企業にとって、新人の確保は出来たもののトータルでの士気が下がってしまったのでは本末転倒だ。更に、初任給50万円の新人の来年の昇給はどうなるのだろうか?恐らく殆ど昇給が無いに違いない。これも士気が下がる要因になる。今でも大卒新入社員は入社3年のうちにおよそ35%が辞めると言われている。初任給50万円が、企業全体の士気低下に繋がらなければ良いのだが。余計な心配をしてしまう。
コメントをお書きください