自民党総裁選の候補者による討論会が各地持ち回りで開催されている。これまでの総裁選は、国民の与り知らないところで票の奪い合いが行なわれていた。討論会の内容は貧弱だが、以前に較べれば一歩前進と言えそうだ。しかし、自民党総裁選びは単に自民党のトップを決めるだけでなく、日本の首相を決める選挙だ。だから、単に自民の内輪の問題だけでなく、日本の在り方を議論すべき場なのだ。今、この国の政治家が議論すべき最大のテーマは、国家の衰退からどう脱するかだ。衰退の原因は、少子高齢化、地方の衰退、小選挙区制、時代遅れの教育内容等々多岐にわたる。ところが、討論会では、夫婦別姓、解雇規制、ライドシェアなど他愛ないことばかりが議論されている。国家の衰退問題を取り上げず、進次郎が解雇規制、ライドシェアなどでかき回している状況だ。それに呼応する候補者も問題だ。結局、9人の候補者に中に、日本の行方を任せられる人物がいないということに尽きる。日本の衰退は、黙々と底無し沼へと向かっている。
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