電源不要の漏水センサー

ミネベアミツミの子会社が「バッテリーレス漏水センサー」を開発し、販売量を伸ばしている。このセンサーは、帯状のセンサーリボンと無線タグで構成され、バッテリーなどの電源は無い。配管などにリボンを巻き付けるように設置する。漏水があった場合、リボンに織り込んだ金属の電極が水と反応すると、微弱な電気が生じる。それらを蓄電・昇圧して、無線通信で連絡する仕組みになっている。電源が不要とは、ピカイチのアイデアだ。0.15mlのわずかな水滴から検知でき、通信するタグには固有の識別番号があるため、複数設置した場合でもどこで水が漏れているか正確に把握できるという。近年、築年数が古いビルや商業施設などが増え、維持・管理が課題になっている。老朽化施設の漏水被害対策の必要性は高まっている。まさに時代に合ったアイデア商品だと思う。